埼玉新聞

 

イオンタウンふじみ野に限定「フルーツ大福」 一つ一つに思い 1階「スイーツ・スイーツ」コーナーで販売

  • 凛々堂の和菓子「フルーツ大福」(凛々堂のホームページからダウンロード)

  • 障害者の就労継続支援B型事業所「リハスワークふじみ野」で、支援員(左)の指導を受けながら和菓子「フルーツ大福」を作る利用者の男性2人=ふじみ野市福岡2丁目

 新鮮なフルーツを白あんと餅でくるんだ金沢市発祥の和菓子「フルーツ大福」を販売している和菓子店「凛々堂」と提携している障害者の就労支援施設「リハスワークふじみ野」(三前有理センター長)の通所者が製造した「フルーツ大福」が5月15日まで、ふじみ野市福岡2丁目のショッピングセンター「イオンタウンふじみ野」で販売されている。

 就労支援事業の一環で、同施設は「支援員の指導で練習を重ねた利用者が思いを込めて一つ一つ丁寧に製造しています。地域の人に喜ばれることがモチベーションになり、地域を支える一員という実感と働く楽しさ、社会参加への意欲につながります」と支援を呼びかけている。

 通所者が製造しているのは、メロンとイチゴ、ミカン、キウイ、リンゴ、パイン、マンゴー、ドラゴンフルーツの「フルーツ大福」。同タウン敷地内の同施設で、支援員の指導で利用者が造った製品を同店に出荷。同タウン1階「スイーツ・スイーツ」コーナーで販売している。

 同施設は利用者と雇用契約を提携しないが、利用者が自身の体調や障害に合わせて就労し、対価を得る就労継続支援B型施設。今年4月、同イオン敷地内の一角に開設し、知的や精神などの障害者約10人がヒバやヒノキを利用したはがきやチップの製作などに取り組んでいる。

 施設を運営する会社「金沢QOL支援センター」(本社・金沢市)は障害者支援事業を全国で展開しており、関東ではふじみ野市のほか、さいたま市と朝霞市、東京都豊島区に同様施設を開設。豊島区の利用者は昨年10月から、「フルーツ大福」を製造。都内の店舗に納品している。

 こうした実績を踏まえ、ふじみ野の施設でも期間限定で「フルーツ大福」を製造することを決めたという。

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