埼玉新聞

 

極太ジューシー!難しいアスパラ栽培を攻略、三郷で“新栽培法”朝取り新鮮アスパラ販売実現、特産化へ

  • 石井信行さんの畑で育てている「三郷ジューシーあすぱら」

 三郷市は、新たな栽培法「採りっきり栽培」で育てたアスパラガス「三郷ジューシーあすぱら」の特産化を目指し、生産者支援に取り組んでいる。定植した翌春に萌芽する若茎を収穫する単年栽培で、明治大学と種苗会社が共同開発した。市は、生産者増により経営を安定化させ、特産化に結び付けたい考え。3月末から店頭販売が始まり、6月上旬頃まで市内契約店で販売される予定だ。

 一般的なアスパラは、10年近くにわたって収穫する多年栽培のため、病気にかかりやすく年々収量が落ちていくなどの課題があった。新栽培法は単年栽培により、病気まん延のリスクが軽減されるほか、収量の安定化も図れるという。

 農業振興課によると、2019年から同大野菜園芸学研究室の協力を得て特産化事業を開始。「朝取りした新鮮なアスパラをその日に販売できるのが強み」だとし、現在18人いる生産者の増加を狙う。また、単年栽培のため他の作物と輪作できるメリットもある。同課は「現在、同研究室が適した輪作法を研究している。アスパラを主として輪作の栽培法が確立できれば、生産者の経営安定化につながる」と期待を込める。

 一方で、いち早く新栽培法を採用した生産者の石井信行さん(29)は「費用対効果が良く、単価を高く設定できるので、ブランド化するには良い作物だと思う」とし、今年は昨年の倍以上の1600株ほど定植。作付面積を拡大し事業化を目指すが、「生産者を増やすには各人の収益が見込めるだけの販路拡大が不可欠だ」と強調した。

 今冬は例年より寒冷だった影響でアスパラの生育が遅く出荷も鈍い状況だが、「極太でやわらかく甘みがある」と石井さんは評している。

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