埼玉新聞

 

返済ない奨学金、小児科医を志す医学生に 川越の財団受け付け ヤオコー会長が理事長 他の奨学金と併用可

  • ヤオコーの川野幸夫会長

 小児医療人材の育成など国内の小児医療の発展を支援する川野小児医学奨学財団(川越市)は、小児科医を目指す医学生向けの奨学金給付の申請受け付けを行っている。4月25日まで。

 埼玉県または千葉県内の高校を卒業し、国内の総合大学医学部、医科大学で小児医学を志す大学生、小児医学研究に従事する大学院生を対象にしている。給付金額は月額最大6万円(返済不要)で、他の奨学金との併用も認めている。給付期間は4月から正規の最短修業年限まで。申し込みは、同財団ホームページで詳細を確認の上、大学経由で指定の書類を提出する。

 同財団は1989年に設立され、ヤオコー(川越市)の川野幸夫会長が理事長を務める。90年から奨学金事業を開始し、当初は貸与型だったが、2010年からへ返済義務のない給付型に制度を変更した。奨学金実績は2020年度までに、延べ342人に計2億4714万円支給している。

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