埼玉新聞

 

盆栽の展示や山野草扱う店が出店、さいたまの大宮盆栽村などで大盆栽まつり 大勢の観光客らでにぎわう

  • 道の両側に盆栽や山野草を扱う店が並び、大勢の愛好家らでにぎわう大宮盆栽村=3日午前、さいたま市北区盆栽町

 さいたま市北区盆栽町の大宮盆栽村などで3日、「第36回大盆栽まつり」が始まった。同まつりは5日までで、盆栽や山野草、関連用品を扱う店が出店するほか、市民が育てた盆栽の展示など、周辺で盆栽関連のさまざまな催しが行われる。

 この日は晴天に恵まれ、石畳で知られる同町のかえで通りやもみじ通り、しで通り周辺には朝から大勢の外国人観光客や愛好家らでにぎわった。外国人の中には写真を撮影したり、鉢を一つ一つ手に取って、店の人にどんな盆栽か熱心に尋ねる姿も。盆栽が海外から注目されている様子が見られた。

 開始当初から出店しているという伊奈さつき盆栽会の石川弘さん(88)は「世界大会以降、日本の若い方々も盆栽に興味を持ったみたいですね」と来客の対応に忙しそうな様子。東京都目黒区から初めて訪れたという主婦の小安婦公美さん(50)は「山野草が好きで、たくさんのお店でいろいろと買いました。とても楽しいです」と話していた。

 実行委員長で盆栽園「藤樹園」の浜野博美さん(81)は「盆栽に興味を持つ外国の方や若い方、女性のお客さまも増えている。日本の文化である盆栽を皆さんに味わってほしい」と来場を呼び掛けている。

 時間は午前9時から午後5時(5日は午後4時)まで。

 期間中は同区土呂町の市大宮盆栽美術館で特別ギャラリーツアーや小学生の盆栽展示、盆栽技術者による実技と解説講座が行われるほか、同館2階テラスにカフェが開設されている。

 4日は「おおみや盆栽春まつり」として、大宮駅東口銀座通りで盆栽展示や和装体験、ステージイベントなどが行われるほか、飲食ブースが出店。同駅東口の「まるまるひがしにほん(東日本連携センター)」では5日まで、新潟県三条市による出店も行われる。

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