埼玉新聞

 

<ランチ>駅から5分!夢の「そば店」人気、だしは関西&関東の魅力集約 埼玉・川口「ととの」オススメは

  • かけそば(750円)は透明感のある汁が特徴。器も良い

  • 「だれでも気軽に寄れる店にしたい」と語る店主の渡辺健一さん=川口市長蔵

 埼玉高速鉄道(SR)戸塚安行駅から徒歩5分。店は緑豊かな住宅街の中。店内は静かで落ち着ける感じ。「土と木のぬくもりをイメージした。誰でも気軽に立ち寄れる店にしたい」と店主の渡辺健一さん(38)は話す。

 川口市栄町の出身。高校時代、パンク・ロックの4人組バンドで活動。「いつか自分の店を開きたい」を夢に、飲食店で働きながら開業資金をため、目標をそば店開業に見据えた。

 定番の「かけそば」(税込み750円)はそばの実を店内で粗びきにして、歯ごたえを残す。だしは関西と関東、両方の良さを狙い、透明感が身上だ。坂戸のタマシャモ、羽生のアイガモのなんばんやせいろも人気。深谷ネギは欠かせない。川口の白菜のなべそばが冬の限定。テークアウトでは、タマシャモの親子丼(税込み750円)が自慢の逸品。都内の専門学校に通っていた時の卒業制作のオリジナル作品「オリーブとパルミジャーノのぶっかけそば」はいま、店のメニュー(税込み千円)になっている。

 京浜東北線の線路の反対側の仲町出身の唯(ゆい)さんと結婚。そして20年8月に「ととの」を開店。4歳の娘と3歳の息子たちは父を「とと」、母を「かか」と呼ぶ。店の名前は「父ちゃんの店」という意味だ。

【メモ】「ととの」

 川口市長蔵1の23の12(電話048・242・5595)。営業時間は午前11時半~午後2時半。コロナ禍で平日の夜は休業、土日祝日だけ午後5時~同9時。火曜日定休

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