埼玉新聞

 

大河・鎌倉殿の13人にちなんだ給食登場 埼玉・東松山で地元に関わる献立 鬼滅の刃をイメージした献立も

  • 「鎌倉時代献立」の給食を味わう児童=東松山市立大岡小学校

  • 梅干しなどが入った「鎌倉時代献立」

 東松山市学校食センターは「全国給食週間」(1月24~28日)に合わせ、地元に関わる献立などを考案し、同市立小中学校の給食で日替わりで提供された。同市ゆかり登場人物が出てくるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなみ、「鎌倉時代献立」も登場した。

 同市を含む比企地域は「鎌倉殿の13人」の一人の比企能員(よしかず)とその一族と縁が深く、数多くの史跡や伝説などがある。同市大谷には鎌倉の地名と共通する地名や、比企氏に関する伝説も多い。宗悟寺には鎌倉幕府の2代将軍・源頼家のものとされる位牌もある。

 この比企一族に関心を持ってもらおうと、「鎌倉時代の食事メニューを参考に給食用にアレンジした」(田村はるみ栄養教諭)という。「鎌倉時代献立」のメニューは、鎌倉時代に広まったとされる梅干しのほか、サバの塩焼や五目豆、ダイコンのみそ汁など和食の料理が並んだ。

 同市立大岡小学校(中村賢一校長、児童数79人)では、給食の時間に放送委員会の児童がメニューや、クイズ形式で、ゆかりの比企氏やドラマの紹介をしていた。6年生の宮崎恋歌さん(12)は「いつもより味が薄かったが、梅干しも大根の味噌汁もおいしかった」と、鎌倉時代の食事に思いをはせていた。そのほか期間中に、アニメの「鬼滅の刃」をイメージした献立や、うどんなどの「武蔵野献立」、地元名物の焼きとりが入った「東松山献立」などが登場した。

ツイート シェア シェア