埼玉新聞

 

ガンダムの世界へ招く機会に 安彦良和さんの原画500枚、埼玉・所沢で展示 アムロやシャアらの名場面が

  • ガンダムやアムロなどを描いた安彦さんの原画=所沢市東所沢和田

  • 安彦さんの仕事場を再現した展示

 所沢市在住の漫画家・アニメ監督の安彦良和(やすひこよしかず)さん(74)が描いた原画500枚以上が並ぶ大規模展覧会「安彦良和/機動戦士ガンダムTHEORIGIN(ジ・オリジン)展」が3月21日まで、同市東所沢和田の角川武蔵野ミュージアム内のEJアニメミュージアムで開催されている。

 安彦さんは1979年から放映されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを担当。2001~11年にKADOKAWA発行の漫画雑誌「ガンダムエース」で、アニメのストーリーに新たな要素も加えた漫画「機動戦士ガンダムTHEORIGIN」を連載していた。

 今回展示しているのは「THEORIGIN」の原画で、安彦さんが完全監修している。「ガンダムエース」の表紙イラスト100点以上のをはじめ、「始動編/激闘編」「ランバ・ラル編」「ララァ編」などストーリーに沿って作品を展示。モビルスーツのガンダムが大地に立つ冒頭の場面から、アムロやシャアらの激闘のシーンなど、数々の名場面を迫力あふれるタッチで描いている。

 開催に当たって安彦さんは「この企画展が読者の皆さんと改めて『ガンダム愛』を共有する場となり、加えて、一人でも多くの人を新しく『1stガンダム』の世界へ招き入れる機会となってくれるよう、心から願っています」とコメントを寄せている。

 また、安彦さんの仕事場を再現したコーナーや、長年愛用している道具なども展示。作画の秘密や、所沢に住んだ理由などを自ら語る映像も見どころの一つ。同展の担当者は「安彦さんの独特な画法を間近で見ることができる数少ない機会」と話している。

 会期は前期が2月18日まで、後期が同19日から3月21日までの午前10時から午後6時。前期と後期で一部展示入れ替えも行われる。チケットは前売り1800円、当日券2千円。そのほかオリジナルグッズ付きのチケットも用意されている。詳しくは公式サイトで。

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