埼玉新聞

 

<新型コロナ>クラスター発生続き15クラスター拡大で死亡も…埼玉 救急患者を受け入れ中止の医療機関も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは26日、新型コロナウイルス感染していた1人の死亡と新たに3890人の感染を確認したと発表した。新規感染者数としては過去最多で、3日連続で3千人を超えた。県によると、感染者の内訳は、県発表が2305人、さいたま市859人、川口市349人、川越市142人、越谷市235人。

 これまでに確認された感染者は14万8160人(チャーター便帰国者含む)、死者は1064人(26日午後7時現在)。

 25日午後9時時点の重症者は10人、感染者の入院は846人、ホテル療養848人、自宅療養1万3458人。退院・療養終了は12万4405人。

 県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、未就学児~100代の男女2364人。クラスター(集団感染)関連では、既に感染者が出ている児童施設など12施設で感染者が発生した。新たに児童施設2施設でそれぞれ8人と5人、学校で5人、国立機関で5人が感染した。ワクチンを3回接種していたのは10~70代の男女23人。

 県教育局によると、県立学校30校で教職員5人、児童生徒84人が感染し、学年閉鎖を8件、学級閉鎖を37件実施した。

 さいたま市によると、入院していた90代女性が18日に死亡した。クラスターが発生した緑区の有料老人ホームの入所者で、基礎疾患があった。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女859人。2日連続で過去最多を更新した。医療機関が陰性だったとして、2人の発生届を取り下げた。クラスター関連では、岩槻区の介護老人保健施設で入所者1人が感染し計37人。見沼区の特別養護老人ホームで入所者1人が感染し計29人。浦和区の特別養護老人ホームで職員2人が感染し計19人となった。市議会局によると、男性市議2人の感染が判明。市議会2月定例会は現時点で予定通り2月1日に開会する。さいたま市民医療センターは24日付で、職員5人、入院患者4人の感染が判明し、新規入院患者と救急患者の受け入れを中止したとホームページで公表した。

 川口市によると、未就学児~80代の男女349人の感染を確認。ほかに、介護付き有料老人ホームで58人が感染しクラスターと認定された。市内保育園では市立1園を含め5園で計7人が感染し休園。小中学校では新たに1校が学校閉鎖し、小学校5校で5学級が学級閉鎖、中学校は1校1学級が閉鎖になった。

 川越市によると、10歳未満~100歳以上の男女142人の感染を確認。最多だった24日の88人を上回った。

 越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満~90歳以上の男女235人。

ツイート シェア シェア