埼玉新聞

 

中3死亡…仲良しきょうだいの家庭、明け方に騒ぎ 近隣住民は「この辺では有名」「やはり起きたか」

  • 自宅付近を調べる県警の捜査員ら=19日午後3時ごろ、白岡市

 白岡市彦兵衛の住宅で15日、この家に住む中学3年の男子生徒(15)が意識不明の状態で倒れているのを母親(38)が発見、病院に搬送されたが18日に死亡した。男子生徒の顔にはあざがあり、19日に遺体を司法解剖したところ、死因は急性硬膜下血腫と判明した。県警は何らかの暴行によって死亡した傷害致死事件の疑いがあるとみて捜査している。

 県警捜査1課によると、15日午前4時50分ごろ、男子生徒の母親から「息子の部屋をのぞいたら、息子の意識がもうろうとしている」と119番があった。

 県警は19日、傷害致死事件の疑いがあるとして、捜査1課、少年捜査課、久喜署による合同捜査を開始。男子生徒が死亡した詳しい経緯を調べる。

■きょうだいで仲良い姿目撃

 現場はJR宇都宮線白岡駅から東に約4キロ離れた閑静な住宅街の一角。

 近くに住む70代の女性は男子生徒の家族について「この辺では大家族で有名」と話す。週末は自宅前の道で中学生ぐらいの少年が5歳くらいの子どもと遊んでいたのをよく見かけ、「ほほ笑ましい家族だと思っていた」と振り返った。

 近くに住む50代の夫妻は、軒先で掃除をしている時に子どもたちを目撃。その際には「わざわざあいさつもしてくれた」と口をそろえた。男子生徒については、「見た目も振る舞いも悪いことをするようには見えない。こんなことになるとは」と首をかしげた。

 一方、別の女性は男子生徒の家族の周辺でトラブルや良くないうわさを耳にしたという。事件に女性は「やはり起きてしまったかと思った」と口にした。

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