埼玉新聞

 

すごい音…女性の車、列車衝突で大破 遮断機なく一時停止せず入ってきた 先頭車両の乗客「ガガガガ―と」

  • 大破した軽自動車。右奥は列車から降りてきた乗客ら=17日午前11時10分ごろ、熊谷市川原明戸(画像を一部加工)

 17日午前9時23分ごろ、熊谷市川原明戸の秩父鉄道踏切で、羽生発影森行き普通列車(3両編成)と軽自動車が衝突した。

 熊谷署によると、接触したのは秩父方面へ進行中の列車と南方向に進行していた熊谷市居住の51歳女性が運転する軽自動車。女性は全身打撲などによって負傷し、病院へ搬送された。列車の乗員、乗客計19人にけがはなかった。

 現場は警報機や遮断機などがない踏切で、列車運転士は軽自動車は踏切前で、一時停止することなく踏切内に進入してきたと話しているという。同署で事故原因を調べている。

 秩父鉄道では事故直後から熊谷―武川駅間で運転を見合わせ、羽生―熊谷駅間で折り返し運転を行った。

■軽自動車は大破 線路歩く乗客ら

 熊谷市川原明戸の踏切事故。現場付近は畑が広がり、住宅が点在する地域だが、軽自動車は大破し、騒然とした雰囲気に。乗客は下車して線路を歩いてタクシーに乗った。

 先頭車両に乗車し、登山のため長瀞町の宝登山に向かっていたという50代女性は「ガガガガ―というすごい音がした」と事故当時の様子を振り返った。通学途中だった高校1年の女子生徒は「電車が止まって、外を見たら車の窓ガラスが飛び散っていて、びっくりした」と驚いた様子で語った。20代男性も「ゴンという音はしたけど、車だとは思わなかった」と話していた。

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