埼玉新聞

 

青天を衝け最終回、栄一の地元埼玉・深谷でPV 藤野涼子さん小林優仁さん登場 吉沢亮さんからメッセージ

  • 最終回のパブリックビューイングに集まった観覧者=26日夕、深谷市民文化会館大ホール

 深谷市出身の実業家渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の最終回を見届けるパブリックビューイング(PV)が26日、深谷市民文化会館大ホールで開催された。大画面で観覧した約800人は世のため人のために最後まで走り続けた栄一の功績をたたえて大きな拍手を送り続けた。

 PVは栄一の妹てい役の俳優藤野涼子さん、栄一の幼少期を演じた小林優仁さんのトークショー後に行われた。小林さんが「守ってやんべ、この国を」と名ぜりふを話し、右手を大きく突き上げて会場を沸かせた。放送後、栄一役の吉沢亮さんが「皆さんの人生に寄り添える作品になってくれたらうれしい」とメッセージを送った。

 深谷市在住の郷土史家、荻野勝正さん(72)は「栄一翁は家庭教育から人を思う気持ちを学んだ。人との縁を大事にし、恩義のある人には石碑に残したり本を発行し書も贈っている。結末が楽しみです」と放送が待ち遠しそう。

 深谷市の小学校で栄一を学んだ群馬県太田市の会社員中島直紀さん(29)は母親で深谷市に住む清美さん(60)と改めて栄一について学び直したという。直紀さんは「いろんなことを考えさせられ、皆で幸せになればいいという生き方を仕事でも何にでも生かしたい」。清美さんも「コロナで殺伐とした世の中だからこそ、明るい世の中になってほしい」と願った。深谷市の小学校5年生、力丸剣心さんは、「皆のために挑戦する大人になりたい」と心打たれていた。

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