埼玉新聞

 

拉致被害者取り戻す訴え、実らずに 飯塚繁雄さん死去 兄がいない…弟「八重子はどんなに悲しむだろう」

  • 本間勝さんが見る写真には結婚式の繁雄さん、その傍らにセーラー服の田口八重子さんがいる=11日、川口市中央図書館

 18日未明に83歳で亡くなった飯塚繁雄さん=上尾市=は、川口市出身の拉致被害者田口八重子さん=当時(22)=の兄として、拉致被害者家族連絡会代表として、日本政府や国際社会に拉致被害者の救済を訴えるメッセージを発信してきた。2019年1月の川口市での講演では「北朝鮮に対しては核問題と切り離して拉致被害者を取り戻すための実質協議を」と訴え、18年2月の蕨市での講演では「オリンピックもチャンスかもしれない。実質協議に結び付ける努力を」と訴えた。どれ一つ見える形では実ってはいない。

もっと読む
ツイート シェア シェア