埼玉新聞

 

ヤオコー、川越でフードパントリー 集まった3千点の食品、登録世帯へ配布 ウニクスも協力「ありがたい」

  • ヤオコーが川越子ども応援パントリーとの協働で開いたフードパントリー=11日午後、川越市のヤオコー川越西口店

 食品スーパーのヤオコー(川越市)は11日、生活困窮の市民に食料を無料で提供するフードパントリーを、川越西口店(同)の一角で開いた。同市で定期的にフードパントリーを行う「川越子ども応援パントリー」(同)との協働。社内や取引先から寄せられた商品などを同パントリー登録世帯に配布した。

 地域の困り事の改善に協力する取り組みの一環。同店がある商業施設、ウニクス川越も協力した。

 集まったのは、社員から寄せられた食品、川越市周辺の店舗から2022年1月10日以降に賞味期限となる商品、取り扱いがある市内の農業生産者らからの野菜など。取引先の卸売業、ヤマタネ(東京都)から各家庭向けにコメの寄贈もあり、計3千点の食品などが寄せられた。

 事前予約制で90世帯が来場。寄せられた商品などを10項目に分類し、配布した。各配布項目ごとに世帯人数に合わせて受け取れる商品数を設定。選んだ物を持ち帰るようにした。

 市内から長男(9)と双子の娘(6)と訪れた女性(42)は野菜など計30点ほどを選んだ。「スーパーの売り場にあるような野菜を受け取れたのはありがたい」と語った。同パントリーの時野閏代表(56)は「民間企業の協力で、幅広く食品などが配布できたことは来場者も喜ばれていると思う」と話した。

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