埼玉新聞

 

ふるさと納税の返礼品に蜂蜜酒、埼玉・小鹿野に新たな特産品 日本で数少ない専用醸造所で完成、出荷始まる

  • 秩父産蜂蜜で造った蜂蜜酒「秩父百花」を紹介する町職員=小鹿野町役場両神庁舎

 小鹿野町の新たな特産品となる蜂蜜酒「秩父小鹿野百花」が完成し、出荷が始まった。初期ロットは、ろ過・無ろ過合わせて約5千本。クラウドファンディングや、小鹿野町ふるさと納税の返礼品として、発送準備を進めている。

 同商品は、日本では数少ない蜂蜜酒(ミード)専用の醸造所「ディアレットフィールドブルワリー(小鹿野醸造所)」で造られた。同町の旧倉尾中学校体育館の地下を改修し、7月にオープン。年間6千リットルの蜂蜜酒を醸造していく。

 人類最古の酒の一つとされるミード造りに挑む、同醸造所創立者の工藤エレナさんらの活動が注目を集め、クラウドファンディングでは約1千万円を集めた。プロジェクト支援者には順次商品の発送を開始。12月中旬からは、ふるさと納税返礼品として、町内で採れた百花蜂蜜を使用した、無ろ過の「秩父小鹿野百花」の発送が始まる。

 秩父地域の蜂蜜で造った蜂蜜酒「秩父百花」の販売も8日から開始。小鹿野町内では、なかの酒店、村上酒店、セブンイレブン小鹿野店で購入できる。税込み3千円。

 町職員は「はちみつの優しい甘みとスッキリした後味が特徴。女性も気軽に楽しんでほしい」と話している。

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