埼玉新聞

 

人口増加中の富士見市で11月23日は「いい富士見の日」に 11万2300人目に生まれた男児に記念品

  • 人口11万2300人目の市民として記念証などを授与された小林純也くんと純也くんを抱く母親の里奈さん(右)。左は長女の真弓さんを抱く父親の善滋さん=富士見市羽沢3丁目の市商工会

 毎年11月23日を「いい富士見の日」として、市内の青空市場で模擬店を開設するなどにぎわい創出の各種イベントを開いている富士見市商店会連合会(加盟17商店会、寺沢靖会長)と同市は、市の人口が今年8月末に11万2300人を超えたことから、「いい富士見の日」にちなんで、今年8月27日に生まれ、11万2300人目の市民となった男児に記念品などを贈呈した。

 11万2300人目の市民となったのは、同市上沢1丁目の会社員小林善滋さん(37)と妻で歯科衛生士の里奈さん(32)の長男純也くん。

 記念式典は同商工会事務所で開催。小林夫妻が純也くんと1歳の長女真弓ちゃんを連れて出席した。同商工会連合会から認定証と記念の商品券(3万円分)、市からデジタルフォトフレームと市のマスコットキャラクター「ふわっぴー」のぬいぐるみが贈呈された。

 同連合会の寺沢会長は「今年はコロナ禍で11月23日に開催しているイベントを中止にしたが、11万2300人を達成したことをお祝いすることにした」と式典の経緯を説明。星野光弘市長は「市制施行50周年を迎える中、次世代のための子育て支援と街づくりに取り組む」とあいさつ。

 これに対して、同市で育った母親の里奈さんは「川崎市に居住していたが、2人目ができたので今年6月、自分が育ち子育てもしやすいと思っている富士見市に転居した。私の兄弟も徒歩圏内に居住しており、今後も子育てしやすい環境を続けてほしい」とお礼を述べた。

 埼玉県富士見市は1956年に市域の3村が合併し、富士見村が誕生。その後、64年に村から町制、72年に町から市制に移行した。都心から30キロ圏内で池袋から東上線で30分以内という利便性などから、市制施行当時、約6万1千人だった人口は、右肩上がりに伸びている。

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