埼玉新聞

 

人気の「地下神殿」をモチーフ、ハンバーグやカレー開発 外郭放水路を観光資源に、おもてなしメニュー販売

  • 「地下神殿」をモチーフにした「神殿ハンバーグ」(レストランピノ)=市観光協会提供

  • 龍をラテアートで表現したカフェメニュー(キオラコーヒーロースタリー&カフェ)=市観光協会提供

 春日部市で浸水被害を防ぐために建設された「首都圏外郭放水路」を観光資源として活用しようと、市内の飲食店19店が連携し23種類のおもてなしメニューを開発、販売を始めた。

 「首都圏外郭放水路」は国道16号線の地下等に建設された世界最大級の放水路。周辺地域の河川が洪水の被害を受けた場合、水を放水路を通じて江戸川に流す。

 施設の拠点で、同市上金崎にある地底探検ミュージアム「龍Q館」は、近年見学施設として人気。とりわけ放水路の水を貯める「調圧水槽」は巨大な空間に柱が立ち並ぶ形状から「地下神殿」の愛称で親しまれている。

 このほど市観光協会が市内飲食店とともに外郭放水路や地下神殿にちなんだ「おもてなし特別メニュー」を開発した。メニューは地下神殿をモチーフにしたハンバーグや、エビフライを竜に見立てたトルコライスなどさまざま。カレー、カフェ、テークアウトメニューなどカテゴリーに分け、観光協会ホームページなどで紹介している。今後新しいメニューを随時増やしていくという。

 市観光協会は「外郭放水路は春日部の魅力ある観光資源。来訪者が見学に合わせて飲食を楽しみ、市内を回遊してもらえれば」とPR。メニューによっては予約が必要、コロナ禍で営業時間が変更する可能性もあるため、事前に店舗に問い合わせをして欲しいと呼び掛けている。

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