埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉の飲食店、人数制限緩和へ 会食時間の上限も解除 10日間の実証実験で酒提供時間は

  • 県新型感染症専門家会議後、記者団に飲食店への措置緩和を発表する大野元裕知事=13日午後、県庁

 県は13日、県新型コロナ対策本部会議を開き、現在実施中の段階的緩和措置について、県の認証を受けた飲食店などへの措置の一部見直しを決めた。同一テーブルに4人以内、テーブル間の移動を行わないことを条件に、5人以上での会食を認める。大野元裕知事は記者団に「結果が出ているところについては緩和すべき。段階的緩和措置の趣旨に鑑みた」と見直しの理由を述べた。

 対策本部会議に先立ち同日、県新型感染症専門家会議を実施し、専門家の了承を得た。

 県独自の緩和策として15日から24日まで、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」認証店を対象に、同一テーブル4人以内であればテーブル間の移動をしないことを条件に、5人以上での会食を認める。

 これまで2時間以内としていた会食時間の上限は解除する。午前5時から午後9時までとしていた営業時間、午前11時から午後8時までの酒類提供時間は、これまでと同じ。

 また、県が国と共にJR上尾駅周辺の飲食店で実施する新型コロナワクチン接種証明書などを活用した酒類提供の実証実験については、実施期間を22日から31日までの10日間とすると発表。接種証明書などを提示した場合、実証実験実施時間として、酒類提供を午後5時から店舗の営業時間終了までとし、グループの人数制限は設けない。

 提示がない場合は店内を区域分けし、現在の段階的緩和措置の範囲内での利用となる。

 知事は「仮に第6波が来た際、何の実験もせず(措置を)行うのはリスクがある」とし、証明書確認など運用面や店舗利用者の意識調査などで、今後へ向けた有効なデータを得たいとした。実証実験は県の認証を受けた店が対象。14、15日には参加店舗向け説明会が予定されている。

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