埼玉新聞

 

大河・青天を衝け、ディーン・フジオカさん再登場 五代友厚の方が経験豊富、渋沢には「手ごわい相手」

  • 大河ドラマ「青天を衝け」で五代友厚役を演じるディーン・フジオカさん(NHK提供)

 深谷市出身の実業家・渋沢栄一が主人公の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で、五代友厚役を演じるディーン・フジオカさん(41)。物語が明治時代に入り再登場となった五代について、「西の五代としては、東の渋沢と同じ未来に向かって前に進む仲間という感じ。五代の方が経験や見識も広い中で、東の渋沢をリードしていくような関係性になる」と見どころを語った。

 五代は、薩英戦争でイギリス海軍の捕虜となるも脱出。逃亡生活中には栄一の故郷・血洗島にほど近い熊谷宿に潜伏していた史実が残る。長年の長崎遊学で世界情勢に通じ、貿易での富国強兵を唱え渡英。留学中にパリ万博の情報を収集し、薩摩藩での参加で幕府の威信を落とす。この時に幕府側の一員で参加していたのが栄一で、後に「西の五代、東の渋沢」と称される実業家となる。

 ディーンさんは、2015年放送の連続テレビ小説「あさが来た」で演じた五代役が話題となった。今回の五代役は「どう行動してどのような影響を与えたかなど、史実に基づいて分かりやすく描かれている」と説明。「会ったことはないけど恩人で、恩義を感じるべき対象。もう一度、俳優として演じる機会を頂けたのも、見えない力で導かれたと思う」

 栄一役を演じる吉沢亮さんについては、「やはり頑張ってと応援したい気持ちが強い」とエール。「息抜きにでもなればいいなと思って、待ち時間はあまり堅苦しい話はせず、好きなゲームなどたわいもない話をしている」とさりげない気遣いも。

 今後は渋沢と五代が相対する場面が多く登場する。「渋沢にとって五代は経験豊富な先輩。ある意味、手ごわい相手でもある。逆に五代から見たら、渋沢を包み込むような、ゆとりを持った接し方を意識している」と話した。

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