埼玉新聞

 

<埼玉で震度5強>水浸し、住民ら不安げに 埼玉・川口でマンホールから水、東日本大震災でも同じ箇所から

  • マンホールから水があふれ、水浸しになる道路=8日午前0時5分、川口市末広3丁目

 川口市末広3丁目の住宅街と公園に挟まれた道路では、午後10時41分の地震発生直後に、マンホールから水があふれ出し、次第に水浸しになった。

 末広3丁目町会長を務める大熊孝次さん(62)は地震発生を受け、家の玄関と窓を開けて避難経路を確保。「末広3丁目公園のところで水道管が破裂している」との連絡を受け、同50分ごろ現場に駆け付けると、すでにマンホールから水が噴き出していたため、玄関の外に出ていた近隣住民に「水をためておいてください」と呼び掛けた。大熊さんによると、10年前の東日本大震災時にも同じ箇所から水があふれてきたという。

 張られた規制線の中では、水で覆われていく道路を不安げに見つめる住民の姿があった。

 マンホールの目の前の家に家族4人で住む星野由佳子さん(40)は子供2人と車で外出していて、家に着く寸前で地震に遭った。「車が縦に揺れた。車に乗っていて地震が分かったのは初めて」と星野さん。「水がポコポコ出てきて、家に入るのもびしょびしょ」と振り返った。長女の愛由華さん(15)も「初めてこういうのを見て、びっくり」と表情を曇らせていた。

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