2019年7月20日(土)

全治6カ月のやけど、痕が残る…当時小5の男子生徒、給食運び転倒 高温みそ汁を脚にこぼす 加須市を提訴

記者会見した男子生徒の父親=19日午前、さいたま市内

 加須市の中学1年の男子生徒(13)が市立騎西小5年生だった2017年、高温のみそ汁が入った食缶を運搬中に転倒して脚にやけどを負ったのは、学校側が安全配慮を怠ったのが原因として、19日、市を相手取り慰謝料など約790万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。

 訴状などによると、男子生徒は17年6月6日、騎西小学校で、給食当番として2人一組で運ぶことになっていた約10キロの食缶を、相手の生徒が委員会活動で不在だったため1人で運搬していたが、バランスを崩して転倒。約90度の高温のみそ汁を脚にこぼして全治6カ月のやけどを負い、痕が残ったとしている。

 生徒側は、学校や市教育委員会が配膳の際に教職員を配置したり、必ず2人一組で運ぶよう生徒に周知徹底せず、安全管理を怠ったと主張している。

 会見した男子生徒の父親(50)は「市教委に詳細な調査を求めたが全く応じてくれず、正式な謝罪もない。息子は『何で僕がこんなひどい目に遭わないといけないのか』と言っていた」と説明。「体育の授業で短パンをはくと、やけどが見えてしまう。多感な時期であり、やけどの痕がいじめにつながらないか心配」と話した。

 加須市学校教育課は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えるが、誠意を持って対応していきたいと考えている」としている。

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