2019年4月6日(土)

東武鉄道、SLの復元作業を公開 C11形の車体つり上げ、動輪と分離 20年冬の完成目指す

クレーンでつり上げられ、動輪と車体が分離したC11形蒸気機関車=久喜市北広島の南栗橋車両管区SL検修庫

 蒸気機関車(SL)の復元に挑戦している東武鉄道は4日、鉄道保存団体から取得した機関車「C11」の下回り(動輪など)と車体の分離作業を公開した。2020年冬の完成を目指す。

 場所は久喜市北広島の南栗橋車両管区SL検修庫内。復元作業の一環で、前後2カ所ずつにワイヤを架け、クレーンで慎重につり上げて直径約1・5メートルの車輪を抜き取り、つり上げた車両は数メートル離れた馬台に移した。

 作業中、約10人の従業員たちは、動輪の下に入ったり、動輪と車体につながっている箇所がないか、何度も確認。1時間近くかかってようやく、馬台に移した。車体部分のボイラーと動輪は、それぞれ専門メーカーに発注するという。

 同社広報部は「現在、分解した部品は4割ほど。およそ1万点くらいになりそう」と話す。

 「C11」は昨年11月、同管区に受け入れを行い、所有するSLとしては2両目となる。1947年に滋賀県の旧江若(こうじゃく)鉄道が発注し、日本車両製造が製造。「ひえい」の愛称で親しまれ、琵琶湖付近を走った。最後は北海道の釧路開発埠頭で貨物列車をけん引し、1975年に廃車後、動態保存されていた。

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