2022年2月7日(月)

<新型コロナ>インバウンドほぼゼロに…埼玉・川越を訪れた観光客、2年連続半減 昨年秋からは回復傾向も

蔵造りの町並みのシンボル「時の鐘」

 川越市は、市内を昨年1年間に訪れた観光客数が392万人(千人未満切り捨て)だったと発表した。2020年の385万人と比べて7万人増加。だが、新型コロナウイルス感染拡大前で775万7千人だった19年よりも約49・5%減で、2年連続してほぼ半減となった。

 市内の主要4エリア(一番街周辺、川越氷川神社周辺、喜多院周辺、伊佐沼周辺)の調査方法は、20年までは調査員を派遣するなどして数えていたが、今回からはスマートフォンの位置情報データを活用。より正確な数字を把握できるように変更された。

 市観光課によると、単純な比較はできないものの、エリア別の推移を分析すると、19年と比べて20年は感染拡大による緊急事態宣言が行われた春以降に全てのエリアで激減。ただ、第5波が落ち着いた昨年秋からは回復傾向が顕著となった。一番街周辺を例に取ると、21年11月は実数で22万9078人(19年が25万5004人)、12月は18万7932人(同15万8691人)で、感染が拡大する前の水準にほぼ戻っていたという。

 昨年の外国人観光客数は2万7千人(千人未満切り捨て)。20年の3万9千人よりもさらに落ち込み、31万3千人だった19年と比べて約91・4%も減った。同課は「この2年間に訪れたのは日本に在留している外国人だと推定され、インバウンドによる来客はほぼゼロになった」とみている。

 市内の観光にとっては、厳しい状況が続く。同課は「首都圏にある地理的優位性から、回復も早い。感染が収束した後、観光客に安心して楽しんでいただき、地元住民も不安を感じないよう、課題を洗い出しながら受け入れ体制を整えたい」としている。

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