埼玉新聞

 

<月曜放談>新聞はいかに生き残るのか…今こそ埼玉の価値「再定義」を KADOKAWA会長・角川氏寄稿

  • 角川歴彦氏

 日本では明治維新以来国策として重厚長大の産業が尊重されてきた。1970年代には新聞や出版、放送といった「知識産業」の時代に移るといわれた。IBMからコンピューターが製品化され、これからは何かが変わると予感された。80年代になると、マスメディアとして社会に大きな影響を与えていたテレビや新聞は「情報産業」になった。この情報というものは、新鮮、膨大な量であっても情報のままでは価値を生み出さない。情報を分析整理したものが知識、知識を高度化したものが学問。その段階的ヴァージョンアップにこそ意味があった。

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