2021年6月19日(土)

口コミで人気広がる!日光道中の宿場、御宿場印の販売始まる 埼玉・幸手などで身近な観光、静かなブームに

幸手宿で販売されている御宿場印
御宿場印めぐりのポスター

 江戸時代、日本橋から日光を結ぶ日光道中の宿場があった各自治体や観光協会が「御宿場印(ごしゅくばいん)」を販売する「日光街道・日光西街道 御宿場印プロジェクト」が始まった。コロナ禍、「密」を避けながら身近な観光を楽しむマイクロツーリズムの一環として、静かなブームを呼んでいる。

 江戸時代初期に整備された日光街道と日光西街道。起点となる日本橋と終点の日光坊中に加え28の宿では、それぞれ400年が経った今でも、宿の歴史や魅力を伝えている。埼玉県内には草加、越谷、春日部、杉戸、幸手、栗橋の計6宿があった。

 4月から各宿がある自治体、観光スポットなどで、2色刷りはがき大の「御宿場印」(300円)が発売され、口コミで人気が広がっている。現在はプレスタートという位置付け。「御宿場印」の印刷、販売窓口、ポスターなどがそろった宿から先行販売が始まっている。6月末までにほとんどの宿で販売を開始。コロナ感染の広がりを見ながら、イベントやキャンペーンを拡充する予定だ。

 プロジェクトを企画したのは宿がある地域の地元信用金庫。足立成和信用金庫(東京都)、鹿沼相互信用金庫(栃木県)、足利小山信用金庫(同)、結城信用金庫(茨城県)。「御宿場印」やポスターなどの印刷代費用を協賛している。「御宿場印」の売り上げは各宿に入る仕組み。地域経済の活性化に向けた地元ならではの取り組みだ。

 近年寺社巡りで人気が広がる「御朱印」の宿場版を作ろうと企画を練った。各宿の自治体や観光協会、NPO法人が「御宿場印」をデザイン。墨と朱の2色で、地元の風景などを描き、宿の魅力を表現している。

 幸手宿の御宿場印を販売する幸手市観光協会は「購入する人がコンスタントに増え、静かなブームを呼んでいる。予算もかからないので助かる」と手応えを語った。

 事務局を務める足立成和信用金庫担当は「新型コロナ感染拡大防止に協力いただき、無理のない範囲で、マイクロツーリズムのきっかけとして御宿場印を楽しんでいただきたい」と話している。

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