2020年9月1日(火)

人気高い浦和駅近くに複合ビル アイルが開発、来春開業を予定 抗菌対応を進め、プライバシーにも配慮

アイル・コーポレーションが浦和駅から徒歩圏のさいたま市浦和区仲町1丁目に建設している複合ビルの完成予想図(同社提供)

 施設の総合管理事業などを手掛けるアイル・コーポレーション(さいたま市浦和区)は、同区仲町1丁目に住宅、事務所、店舗が一体の複合ビルを来春開業予定で開発している。年内に募集を開始する予定。鉄道など都心への交通利便性の良さからビジネスオフィスや住宅地として人気が高い浦和エリアでの開発に携わることで、地元貢献を図りたい考えだ。

 複合ビルはJR浦和駅北口から徒歩3分程度の裏門通り沿いで、旧中山道からも近い場所で建設している。敷地はL字形で面積は986平方メートル、建物は地上10階建ての鉄筋コンクリート、延べ床面積3745平方メートルで、総工費は非公表。総合建設業の生和コーポレーション(東京都)が建設する。

 1〜4階は事業所や商業施設向け、5〜10階はマンション部となる。館内は新型コロナウイルスなど感染症防止の抗菌対応を進める。オフィスなどと住居階に各々専用口を設け、プライバシーにも配慮する。

 マンション部分は47室設置予定で、一部屋当たり約30平方メートル。都心部などへのアクセスの良さをPRし単身者の入居を狙う。企業の独身寮としてまとまった部屋の賃貸も想定している。

 オフィスや商業施設向けフロアは最大で約470平方メートル確保できる。各種オフィスやショールーム、飲食店などの入居を見据える。

 不動産調査大手のCBREのHPによると、同駅周辺で66〜165平方メートル程度の小規模区画の募集はあるが、まとまった面積の空室は少ない。さいたま市の不動産事情に詳しい不動産鑑定士の三田和巳さんは「もともと商業系の需給がひっ迫する中、大宮駅周辺から浦和駅周辺にオフィス需要も流れている」と指摘するなど、各種需要が高まっている。最大で約470平方メートルが確保できる利点を訴え、テナント確保を狙う。

 リクルート住まいカンパニーの「住みたい街ランキング関東版」で浦和地域は2019年に8位、20年が10位と人気を集める。3月期のさいたま市内の空室率も0・4%(CBRE調べ)と低くオフィス需要も高い。これらを背景に7月1日発表の浦和駅西口の最高路線価は1平方メートルあたり192万円で、7年連続で前年超えだ。

 アイル社では「成長著しいする浦和エリアで50年以上事業を展開する企業として、地元の発展に貢献したかった。人気を集める浦和で高まる需要に応える施設の開発を通じて、地域の発展を後押ししたい」としている。

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