埼玉新聞

 

何だこれ!ピンクのキリギリス、さいたまの親子が発見 外敵に襲われるリスク高く「自然界では珍しい」

  • キリギリスの仲間のクビキリギス(大塚さん提供)

 さいたま市見沼区の会社員、大塚健二さん(43)と長男の湧心(ゆうしん)君が、今月中旬、自宅近くの畑でピンク色のキリギリスを発見した。大塚さんは「とても珍しいので、自宅で大切に世話をしたい」と話している。

 発見したのは14日。大塚さんが畑を訪れた際に、湧心君が何かを指差した。草むらに近づいて見ると、ピンク色をしたバッタのような昆虫。「何だこれ」と一瞬、大塚さんは戸惑うも捕まえ、自宅に持ち帰った。

 大塚さんによると、昆虫は全長5~6センチほどで全身が鮮やかなピンク色。捕まえると時々、手をかむことがあるという。湧心君は昆虫に興味がある年頃で、家で虫籠に入れて観察している。

 県生態系保護協会によると、昆虫は河川敷や水田などに生息するキリギリスの仲間でクビキリギスだという。珍しい種類ではなく、人家の庭などでも見られ、色が多彩。緑や赤褐色になることもあり、ピンクになるのは、緑や褐色の色素が突然変異によって発現しなくなるから。しかし自然界では目立ち、外敵から襲われるリスクも高いため、生き永らえるのはとても珍しいという。

 大塚さんは「生態を観察しながら、大切に育てていきたい」と話している。

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