埼玉新聞

 

大宮駅前に「美味」一堂に集結へ 東日本連携支援センターが3月開業 14道県25市町の特産そろう

  • 3月にオープンを予定している東日本連携支援センター外観完成予想図(さいたま市提供)

  • 整備が進む東日本連携支援センター(中央)=さいたま市大宮区の大宮駅東口(北側)前

 東日本14道県25市町の地酒や特産など「美味」が一堂に集結する「東日本連携支援センター」が3月28日、さいたま市大宮区の大宮駅東口(北側)すぐ前にオープンする。さいたま市が新幹線沿線各都市と結ぶ連携の拠点として新たに整備。1階には「食」をテーマに各地の地酒飲み比べコーナーを設置するほか、同市をはじめ、沿線都市からえりすぐりの特産品や情報がそろう。市は「センターを核に連携各都市への誘客を促し、大宮駅で降りてもらうことで、地域のにぎわいにつなげたい」と期待を寄せている。

 さいたま市は、北陸新幹線、北海道新幹線の延伸・開業を機に、2015年から、各新幹線沿線自治体の首長らを集めた「東日本連携・創生フォーラム」を開催。地域活性化へ向け、連携して取り組んでいる。

 参加都市は現在、北海道函館市をはじめ、新潟市、金沢市など、新幹線で大宮駅と結ばれた25市町。各商工会議所、観光協会、産業支援機関など経済団体も加わり、これまで4回にわたって、広域連携施策について具体的な話し合いを進めてきた。

 開設するセンターは地上3階建てで、運営は市とさいたま商工会議所が共同で行う。1階の「シティプロモーションフロア」は、カフェと情報カウンター、物販コーナー、市民向け休憩スペース、各自治体が物産展など催事を行うイベントスペースも設けられる。

 市内ほか各地の地酒もここで提供され、設置されたサーバーで15種類程度の日本酒が有料試飲できる。銘柄は随時、入れ替える予定。各都市のシティプロモーションと合わせてブランドPRも行う。担当する市経済政策課は「多くの酒蔵を有する各都市が、非常に前向きに考えていただいている」と話しており、3月末には各地から集結した逸品が大宮駅前で楽しめそうだ。

 センター2階は商談会やセミナーを行うビジネス交流サロンとして利用される。

 東日本連携創生フォーラムを担当する市経済政策課の関口洋輔氏は「東日本の玄関口である大宮に、東日本のおいしいものや楽しいイベントが集まる」と意気込んでいる。

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