埼玉新聞

 

例年にない異変!赤紫色の花咲かせるオニバス、県内唯一の自生地で激減 埼玉・加須、開花期も花はわずか

  • 浮葉の間から勢いよく花芽を出し、赤紫色の花を咲かせるオニバス=12日午前9時ごろ、加須市飯積

 加須市飯積の県内唯一のオニバス自生地で夏、赤紫色の花を咲かせているスイレン科のオニバス(同市指定天然記念物)が、今年は激減している。試験田には浮葉の間から直径5センチほどの花をいくつか咲かせているが、復元池の方は浮葉が見当たらない。例年にない開花期の異変に、関係者は首をかしげている。

 オニバスは、県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。全体に鋭いトゲがあることから「オニ」の名が付いたとされる。自生地は同市北川辺総合支所から東に1キロほど。のぼりが目印になっている。

 自生地には昔、オニバスが自生する越中沼があった。1950年代に埋め立てられ、オニバスは絶滅したと思われたが、82年の水路改修工事で埋もれていた種が発芽して、復活した。

 今月は、オニバスの会が土・日曜日の午前8時から同11時まで、自生地でガイドを行っている。花はわずかしかないが、9月上旬ごろまで見ることができる。

 問い合わせは、同市北川辺総合支所地域振興課(電話0280・61・1205)へ。

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