埼玉新聞

 

<統一地方選>県議選・東1区、柿沼氏、雪辱果たす 上田知事が応援 自民県連幹事長の6選阻む

  • 万歳をして支持者と喜ぶ柿沼貴志氏(右から2人目)=7日午後11時ごろ、行田市緑町の選挙事務所

 元行田市議で無所属新人の柿沼貴志氏(43)が、自民現職で党県連幹事長の鈴木聖二氏(64)の6選を阻み、初当選した。若さと行動力を前面に、県議会で自民と対立する上田清司知事の応援も受け、僅差で涙をのんだ前回の雪辱を果たした。

 4年前の落選翌日から動き始め、地道に知名度を上げてきた。選挙戦では、上田知事から送られたキャッチフレーズ「早く芽を出せ柿の種」を連呼。5期20年の実績を誇る現職を相手に「世代交代」を呼び掛けた。

 最後の訴えは上田知事もマイクを握り、「柿沼さんが県議になることが、行田市と県政の発展につながる」と支持を求めた。

 当選の吉報が届くと、行田市緑町の選挙事務所は拍手と歓声に包まれた。柿沼氏は支援者を前に、「私がここに立っていられるのは、私の力ではなく、ここにいる一人一人のお力。次世代に安心して行田市を受け継いでいけるよう役割を果たしたい」と語った。

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