埼玉新聞

 

<高校野球>埼玉大会きょう決勝、浦和学院―昌平 準決勝までの状況から予想される試合展開は

  • (左)チームトップの9打点をマークする浦和学院の5番藤井 (右)打率4割3分5厘で打線をけん引する昌平の6番川田

 第103回全国高校野球選手権埼玉大会は28日、県営大宮で浦和学院―昌平のカードで決勝が行われる。3年ぶり14度目の優勝を狙うAシード浦和学院と初の甲子園出場を目指すBシード昌平。両校の対戦は、春季県大会準決勝で延長十回の末、10―9で浦和学院がサヨナラ勝ちした。149チームがしのぎを削った熱い戦いもあと一戦。準決勝までのデータを基に決勝を探った。

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 春王者の浦和学院と秋覇者の昌平の一戦は、春季県大会準決勝同様に終盤まで、もつれる展開が予想される。

 浦和学院は投手陣が安定している。ここまで6試合で7人が登板し、自責点は4。吉田匠は、打者55人に対して22奪三振、防御率0・00と圧巻な数字だ。エース宮城は15回2/3を投げて四死球が一つと制球力を誇る。

 勝負強い打線は、4番吉田瑞がチームトップの打率4割2分1厘を記録。5番藤井が9打点と好機で得点を生み出しているだけに、中軸の前で確実に走者をためたい。

 一方の昌平は、先発メンバーの野手陣全員が打率3割超え。さらに盗塁18と足も駆使する。打率4割3分5厘の1番寺山が出塁し、小技もできる福地で好機を広げ、長打を狙える3番吉野で一本出したい。好調の6番川田に4盗塁の8番山村と下位でも得点が狙える。

 投手陣は、エース田村が20回2/3、吉川が14回2/3を投げて防御率3点台。ピンチの場面でも踏ん張って、打線の奮起が勝敗の鍵を握りそうだ。

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