埼玉新聞

 

<聖火リレー>車いすの中2、聖火を運び沿道から声援が 「できる姿」を体現 母親が感じた息子の思い

  • 母親に並走してもらいながら車いすで聖火ランナーを務めた工藤慧大さん=三郷市内(代表撮影)

 三郷市では、肢体不自由の障害があり、保育園で車いすテニスを始めるなどさまざまな活動に挑戦してきた中学2年生、工藤慧大さん(14)が聖火を運んだ。

 陸上競技やフェンシングにも取り組み、キャンプやイチゴ狩りに出掛けるなど車いすで活発に動き回ってきた工藤さん。これまで活動を見守ってくれた人たちに沿道から声援を送られ笑顔を見せた。

■母親、感じた息子の思い

 「車いすだから何もできないのではなく、こんなこともできるんだという姿を見せるという目標を達成できたと思う」と工藤さん。「子どもの頃から支えてくれた人たちが応援に駆け付け、声援を送ってくれたので、走り切ることができた。今回の体験を通し、さらにいろいろなことにチャレンジしていきたい」と意気込んだ。

 並走した母親の加織さん(50)は沿道の声援に感謝し、「息子自身も沿道からの声援を受けながら、自分も人の役に立ち、応援できる人間になりたいという気持ちが強くなったようだ」と話していた。

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