埼玉新聞

 

川越署の巡査逮捕、草加署・元巡査の事件で再発防止策を推進中 上司が面談、悩みや借財など確認/県警

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 病死した埼玉県川越市の無職男性=当時(67)=の遺族から部屋の清掃や遺体搬出に費用がかかると偽って現金をだまし取ろうとしたとして、県警捜査2課と川越署は4日、川越署刑事課強行犯係巡査(25)=川越市中台元町=を逮捕した。巡査は遺族と電話で金銭の話をしたことは認めているが、だまし取ろうとしたことについてはあいまいな供述をしているという。

■再発防止策、推進している最中に

 遺体搬出や清掃費用と偽って、現職警察官が遺族から現金をだまし取ろうとして逮捕された詐欺未遂事件。県警では、病死した男性の遺族から死体検案書の費用名目で現金82万円をだまし取るなどしたとして、詐欺などの罪に問われた、草加署刑事課の男性元巡査(22)=懲戒免職=が今年2月に有罪判決を受けており、再発防止策を推進している最中だった。

 県警では毎年春と秋の異動に合わせて年2回、職員に身上に関する申告書を提出させ、上司が面談。家族構成、車や住宅ローン、健康問題、家族に関する悩み、借財などについて確認するという。

 逮捕された巡査に借金があったかなどについて、県警捜査2課は「今のところ判明しておらず、捜査中」としている。

 県警は元巡査の事件を受けて、「計画的な指導、教養の推進」「若手職員が相談しやすい環境作り」「依存症対策の強化」を柱とした再発防止策を策定。警察学校を卒業して5年未満や30歳未満の若手職員を対象とした小集団討論を各所属ごとに行い、どうすれば事件を防げたかなどを話し合ってきた。アルコールやギャンブル依存症の傾向がある職員には専門機関でのカウンセリングを薦めている。対策は今後も推進していくという。

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