埼玉新聞

 

心配…雨にぬれて歩く男性発見、迷い人だった 会社員が車に乗せて保護、家族のもとへ 埼玉県警が感謝状

  • 感謝状が贈られた塩沢威久(たけひさ)さん(右)

 鴻巣署(増渕健署長)は、迷い人の50代男性を保護したとして、北本市下石戸の会社員塩沢威久(たけひさ)さん(52)に感謝状を贈った。

 塩沢さんは5月27日午前9時ごろ、熊谷市内のコンビニエンスストア店内で男性を見掛けた。その後、同日午後3時ごろ車で走行中、鴻巣市屈巣の路上で雨にぬれて歩いている同じ男性を見つけた。

 行き先を尋ねたが、男性の話す内容が判然とせず、周囲に同伴者も認められなかったことから、生命身体に危害が及ぶと考えて車に男性を乗せて鴻巣署に引き渡し、保護した。同署は男性を迷い人と判断した。

 増渕署長は「適切な判断をしていただいた。男性は早期に家族のもとへ帰すことができた」と感謝した。

 塩沢さんは「雨にぬれてたたずむ男性を見て心配し、自然と声を掛けた。勤務する会社の社訓に社会貢献とある。これからも社会貢献を心掛けたい」と話した。

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