昨年まで埼玉西武ライオンズで活躍し、高速左腕の守護神として一時代を築いた高橋朋己。今年からはライオンズアカデミーコーチに就任し、小学生に野球の指導を行うほか、県内の小学校でも「ベースボール・チャレンジ」と称して野球の楽しさを教えるため、授業の講師を務めるなど多忙な日々を送っている。

　そんな中でもう一つ、これまでとは全く違う未知の領域に足を踏み入れたことがある。「ライオンズの2軍、3軍には素晴らしい選手、本当に頑張っている子たちがたくさんいるんです。僕の目線で彼らの魅力をもっと伝えることができればと思いました」とずっと内に秘めていた自身の強い思いに導かれた結論は、自らが「記者」となること。球団公式LINEニュースでは、選手たちの知られざる素顔を独自の『朋己目線』で映し出している。

　「僕は選手時代、けがをして長いリハビリをしたこともありました。そして、再びグラウンドに立つまで、どれほどの苦しみがあるのかを分かっているつもりです。だからこそ、ライオンズファンの皆さんにもっとライオンズの目に見えない部分も知っていただき、より応援していただけるような情報をもっともっと出していきたいんです」。自らに課した大きな使命。そして、その口調にはおのずと熱がこもった。

　野球をもっと好きになってもらいたい、そしてライオンズをもっと応援してもらいたい―。高橋朋己の夢は、引退後も日に日に膨らんでいく。野球人生の第2章はまだ始まったばかり。現役時代同様、高橋朋己は全力で新たな道を駆け抜け、きっと気付いた頃にはその周辺に、ライオンズのさまざまな魅力があふれているだろう。

　（埼玉西武ライオンズ広報部）