埼玉新聞

 

<高校ラグビー>選抜大会が開幕、浦和・松永主将が選手宣誓 浦和、佐賀工に12―59 31日に第2戦

  • 浦和―佐賀工 後半24分、浦和のロック梯が突破を阻まれる

  • 宣誓する浦和の松永拓実主将

 (第1日・熊谷ラグビー場=29日)

 全国の代表32校が参加して開幕。開会式と開幕試合の予選リーグA組の1試合を行い、埼玉代表で7年ぶり3度目出場の浦和は佐賀工に12―59で敗れた。開会式では浦和の松永拓実主将が選手宣誓を務めた。

 浦和は0―7の前半8分にFWの連続ラック攻撃からナンバー8松永がトライし、高田のゴールで追い付いたものの、佐賀工のスピードとパワーに圧倒され、前半で7―31と大きくリードを許した。後半も突き放されたが、7―59のロスタイムにフッカー山際のトライで意地を見せた。

 第2日は30日、熊谷ラグビー場Bグラウンドなどで各組の予選リーグ15試合を実施。浦和は第3日の31日、同Cグラウンドで秋田中央と第2戦を争う(14時30分)。

■山際のトライで一矢/浦和

 浦和は佐賀工のパワーとスピードに屈した。前半9分にナンバー8松永のトライとFB高田のゴールで同点としたが、その後はタックルが決まらず、前後半で9失トライ。後半はロスタイムにフッカー山際のトライで一矢報いるのがやっとだった。

■次戦につながる2トライ

 7年ぶりの全国選抜大会に戻ってきた浦和は、九州新人大会2位の強豪・佐賀工に力の差を見せつけられ完敗。それでも次戦につながる2トライを奪った。

 7―59と敗色濃厚ながら後半残り約10分間もマイボールキープして攻め続け、同ロスタイムに決めた一本は見事だった。

 ゴール前でFWがラックの連続攻撃で前進し、最後はフッカー山際が「FWが取り切らないと浦和じゃない」と意地のトライ。相手の反則でスクラムになっては押し返されながらも、最後まで諦めない愚直な浦和らしい攻撃に「あそこで取れたのは自信になる」と三宅監督もうれしそうだ。

 0―7の前半8分にナンバー8松永が仕留めたトライもFWの強みと粘り強さが実を結んだ。

 課題は明白。守備面だ。ブレークダウンでターンオーバーされたフィジカルの強さや、FB高田が「捕まえたと思っても外される」と感じたスピードとキレのある選手に対応できるだけのタックルがまだまだ迫力不足。最終目標の冬の花園出場を達成するためにも強敵との残り試合で、さらに経験を積んでおきたい。

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