埼玉新聞

 

誰でも満腹に食べられる! 埼玉の新聞販売店、「子ども食堂」始める 弁当配布「いつかテーブル囲みたい」

  • 「こどな食堂」ののれん前に立つ中村八男代表(右から2人目)ら=8日午後、日高市高萩東

 日高市高萩東の新聞販売店ASA日高は3月から月に1度、子ども食堂「こどな食堂」を始めている。同店の所長中村八男さん(37)が今年1月下旬から準備を進め、日高市社会福祉協議会とも連携しこれまでに2回開催されている。

 「今はコロナの影響もあり同じ場所で食事はできないが、本来であれば幅広い世代みんな集まって食事をしながら交流できれば良い」と中村さんは語る。「こども」と「おとな」誰でも参加してもらいたいとの思いから「こどな食堂」と名付けられ、まずは弁当を配布する形でスタート。過去2回の開催では1時間ほどで配布が終了した。

 弁当のメニューはカレーライス、サラダ、デザートのフルーツ。今月8日には3回目の準備のため中村さんやボランティアが同店に集まり、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、豚肉などを手際よく調理した。

 食堂の利用代金は大人200円、子ども50円。代金はすべて日高市社会福祉協議会を通じて寄付される。中村さんは「食堂を長く続けて、ここに来ればおなかいっぱい食べられるということを定着させたい」と話し「いつかみんなで一緒にテーブルを囲むことを実現したい」と力を込めていた。

 こどな食堂は毎月第2日曜日の正午から午後2時に開催。次回は6月13日に実施予定。問い合わせは中村さん(電話090・7288・5398)へ。

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