埼玉新聞

 

すごい地響き…太平洋セメント埼玉工場で爆発 周辺通行止め 住民ら「有害物質、降っていないか」

  • 爆発した建物から飛散したとみられるコンクリート片などが散乱する駐車場=27日午前9時35分ごろ、日高市田波目

  • 爆発で駐車場に散乱した破片=26日午後11時36分、日高市

 26日午後10時ごろ、日高市原宿のセメント工場「太平洋セメント埼玉工場」の発電用のボイラーが爆発、敷地外に止まっていた車が燃えるなどの被害が出た。けが人はいなかった。飯能署によると、近隣住民から「爆発音がして、車が燃えている」と110番があった。工場北側に隣接するパチンコ店の駐車場にコンクリート片などが散乱し、止まっていた車1台が全焼、約20台の窓ガラスが割れたり車体が傷付いた。近くの林の一部も燃えたが、約1時間半後に消し止められた。工場敷地内では火災は起きず、同署で被害状況や爆発原因を詳しく調べている。

 爆発事故が起きた太平洋セメント埼玉工場の近くにはパチンコ店や住宅が立ち並び、工場西側には日高市役所がある。発生直後の26日午後11時半ごろ、パチンコ店駐車場には爆発の影響で燃えたとみられる乗用車や窓ガラスが割れた乗用車がそのまま置かれ、駐車場内や周辺道路にはコンクリート片、配管とみられる部品などが散乱していた。

 一夜明けた27日午前9時半ごろにはパチンコ店駐車場に警察官や消防職員が集まり、燃えた乗用車や散乱したがれきを調べた。

 工場周囲では爆発した施設を不安げに見つめる市民の姿が見られた。工場近くに住む男性は「家からも工場が見えるが、爆発した時は地響きがすごかった」と振り返った。

 工場南側に住む別の男性(81)は「爆弾が落ちたような大きな音で驚いた。40年以上住んでいるが工場の外にまで影響が出るような事故は初めて。道路や車がほこりまみれで片付けるのが大変」、近所の女性(77)は「(爆発が起きた時は)寝ていたが大きな爆発音で目が覚めた。外が暗くて何が起きたかよく分からなかった」と、がれきが散乱する駐車場を見つめていた。

 市危機管理課によると、市は26日午後10時半ごろに防災無線で火災の発生と消防団へ出動を呼び掛ける放送を行った。住宅の窓ガラスが割れるなどの被害は確認されていないという。

 工場の北側では外壁が崩れる恐れがあるため、壁に面する市道約300メートルを通行止めにする措置を取った。27日午後5時現在、市民からは爆発に伴って乗用車や自宅の庭に降ってきたほこりなどが「有害な物質ではないか」などの問い合わせが15件ほどあったという。

 日高市では市内で発生する可燃ごみについて太平洋セメント埼玉工場の施設で処理し、セメントの原料などにしている。爆発事故によるごみ処理作業への影響はなく、ごみ収集と施設の受け入れも通常通り行われている。市民へはホームページなどで受け入れに支障がないことを告知した。

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