埼玉新聞

 

勇気ある埼玉りそな職員、毎日記帳する客に声掛けると…「宝くじ当選した」 県警に通報、詐欺阻止

  • 松本晃彦署長(右)から感謝状を授与された埼玉りそな銀行北浦和支店の佐藤嘉之融資課マネジャー(中央)と川添一彦副支店長=22日午後、浦和署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、浦和署は22日、埼玉りそな銀行北浦和支店の川添一彦副支店長(51)と佐藤嘉之融資課マネジャー(41)に感謝状を贈った。

 同署などによると、3月10日午前9時、男性(66)が入店。2、3日前から連日、通帳記帳に訪れていたことから窓口担当の佐藤さんが声を掛けた。男性が「メールで2400万円の宝くじに当選した。口座に振り込むと言われたので確認に来た」などと話したため、特殊詐欺を疑い、川添副支店長が同署に通報した。

 男性は宝くじを購入していないにもかかわらず、振込手数料として5000円分の電子マネーを購入するように指示されていたという。佐藤さんは「地域の皆さんのために、未然に防げて良かった」と笑顔を見せた。

 同署の松本晃彦署長は「お客さんに声を掛けるのは勇気がいること。感謝してます」と功労をたたえた。

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