埼玉新聞

 

春日部の“地下神殿”で新たな企画第2弾、非公開だった見どころ開放 世界最大級のスケールを見学、客増へ

  • 新たに見学ができるようになった第1立坑(国土交通省江戸川河川事務所提供)

 春日部市上金崎の「首都圏外郭放水路庄和排水機場 龍Q館」が見学コースを整備し、新たな社会実験の第2弾を今月から始めた。巨大竪穴やポンプ室などの見どころを開放し、来場者の増員を目指す。

 同放水路は、浸水対策のため2006年に通水した世界最大級の防災インフラ。大落古利根川から江戸川までの地底50メートル総延長6・3キロ。拠点となる龍Q館は放水路の機能や役割、資料などを見学することができる。巨大な円柱が立ち並ぶ調圧水槽は「地下神殿」の愛称で親しまれている。

 国土交通省と市、東武トップツアーズは昨年8月から12月まで、社会実験を実施。前年同時期に比べて約3・7倍となる約3・5万人を動員した。

 新たに始める社会実験では、これまで非公開だった通路やポンプ室を開放。特殊なガスタービンエンジンなどを間近で見学できるようにする。

 見学料金はコースにより千~3千円。申し込みはホームページか予約窓口(電話048・747・0281)で受け付けている。

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