埼玉新聞

 

<高校ラグビー>関東大会県予選、18日開幕 優勝争い、熊谷工が筆頭 昌平、川越東、深谷が追う展開か

  • 県予選組み合わせ

 ラグビーの関東高校大会県予選は18日、県新人大会8強のシード校と各地区予選を勝ち上がった22チームの計30チームが参加して2年ぶりに開幕する。決勝は5月9日に行われる。今大会は新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せないため、無観客で実施(コロナ感染防止対策のため、会場と開始時間は非公表)。選手の負担を考慮し、1、2回戦は25分ハーフに短縮され、準々決勝以降は通常の30分ハーフで行われる。上位4チームが手にする関東大会の切符と、秋の第101回全国高校埼玉大会のAシード権を争う今大会を展望した。

 優勝争いは、県高校新人大会を13年ぶりに制した熊谷工を筆頭に同準優勝の昌平、同4強入りした川越東や4年ぶりの頂点を狙う深谷が後を追う展開になりそうだ。

 有力校の中でリードしている熊谷工は、CTB橋本、FB須藤ら能力の高い選手がそろい、力強いアタックとランで13年ぶりの優勝を狙う。その熊谷工と準決勝でぶつかりそうな深谷は、速いバックスと、潜在能力の高いFWが強み。両校対決は同大会準々決勝で0―0の引き分けだっただけに、攻撃の出来が勝敗の鍵を握る。

 昌平は、絶対的エースSO北川ら昨秋の埼玉大会第2ブロックで優勝に貢献した主軸が頼もしい。だが、主軸頼みにならず、総合力で戦えるかが重要。同第1ブロック王者の川越東は、SO土居やWTB平田ら持ち味の展開力は健在で、1、2年生が中心のFWの活躍に期待が懸かる。その2校が顔を合わせることになりそうな準決勝は、激戦必至だ。

 このほか、2019年覇者の浦和、県新人大会4位から巻き返しを図る正智深谷、高いスキルを持つ慶応志木や熊谷などの実力校にも好機は十分にある。

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