埼玉新聞

 

驚きの声!埼玉・川口の誇る「前川図書館」きょうオープン 住宅との複合施設として生まれ変わる

  • テープカットする(右から)茂呂修平教育長、市図書館・映像・情報メディアセンター運営審議会の子安章子会長、奥ノ木信夫市長、関裕通市議会議長、野口政昭・前川連合町会長=5日、川口市前川、市立前川図書館

 川口市立前川図書館が市営前川住宅との複合施設として生まれ変わり、8日午前10時に開館する。これに先立ち5日、開館式と内覧会が行われた。

 式典で奥ノ木信夫市長は「川口駅前の中央図書館ができる前は、市内最大の図書館だった。市民の生涯学習の場として、お話し会や目が不自由な人のための点字訳など市民ボランティアが活躍する場として、川口の誇るべき図書館であり、新築移転を心から喜びたい」と語った。

 内覧会では2万5千冊の閉架式書庫や開架式書棚、82席の閲覧室、ノートパソコンの電源コンセントが付いた12席などを見学した。

 貸し出した本の署名や貸出日時が印字されるシールの発行機や自動貸し出し機など市民が自分で操作する便利な機器もそろった。シールはノートに張って保存すれば読書の記録になる。

 自動貸し出し機は借りたい本を数冊重ねて置いても、それぞれの署名が印刷されることに、見学者から驚きの声が上がった。

 地元の前川2丁目町会長で前川連合町会長の元会社員野口政昭さん(72)は「最近は本を読まなくなった。でもこれからはここへ来ようかな、と思う」と話した。

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