埼玉新聞

 

やっと大学生に!埼玉・川越の尚美学園大、1年遅れの入学式 新2年生ら、マスク越しに喜びにじみ出る

  • 1年遅れの2020年度入学式に出席した学生ら=2日午後、川越市内

 埼玉県川越市豊田町の尚美学園大学(久保公人学長)は2日、新型コロナウイルス感染の影響で昨春の入学式が中止となった新2年生の入学式を開催した。キャンパス閉鎖やオンライン授業などの制約の下で大学生活を送ってきた学生からは「やっと大学生になれた、そんな実感」と明るい声が聞こえた。

 1年遅れの2020年度入学式は本年度入学式に続き、同会場で行われた。大学院生を含め新2年生881人が対象で約500人が出席した。思いもよらない1年目の大学生活を乗り越えた学生から、マスク越しに喜びの表情がにじみ出ていた。

 久保学長は式辞で「入学時からキャンパスを開放できず、万全な授業を提供できなかった」と述べ、「新年度は(教室での)対面授業を取り入れ、友人をつくる機会を増やしたい」などと呼び掛けた。

 新入生を代表して、スポーツマネジメント学部の鶴田真咲(しんさく)さん(19)=坂戸市出身=が「コロナ禍で大きな壁を乗り越えてきた仲間たちと学び、高め合いながら一日一日を大切に過ごしていきたい」と宣言した。

ツイート シェア シェア