埼玉新聞

 

<新型コロナ>クラスターないのに感染増 県LINEサポート継続、中国閲覧問題で別の3アカウント停止

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 大野元裕埼玉県知事は29日の定例会見で、現在の県内の新型コロナウイルス感染状況について「ほぼ横ばいだと思っている。一喜一憂する必要はないが、本格的リバウンド(再増加)に入ったとは思っていない」と述べた。一方で、新規陽性者が減少しないことについて「十分に注意を払う時期。人出が毎週のように増えている。大きなクラスター(感染者集団)が発生していないにもかかわらず、(新規陽性者が)増えているのは懸念すべき状況」と強調。飲食を伴う花見や歓送迎会を控えること、「昼飲み」「昼カラオケ」も長時間を避け、夜と同じ感染防止策を徹底することなどを呼び掛けた。

 会見では県が開設する無料通信アプリLINE(ライン)について、相談業務により利用者との双方向のやりとりが生じる子ども安全課などの三つのアカウントについて、26日までに利用を停止したことを明らかにした。

 LINEを巡っては、利用者の個人情報が中国の関連会社から閲覧できたことから、安全対策のため、情報管理の必要性が指摘されていた。感染症対策課の「新型コロナ対策パーソナルサポート」については、LINE社と別業者の国内サーバーで管理されているとして、利用を継続する。

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