埼玉新聞

 

小鹿野でボルダリング講習会、有名クライマーらが講師 町内に国内有数のスポット「達成感を感じて」

  • 石松大晟さん(左)の指導を受けながらボルダリングを体験する参加者=23日午後、小鹿野町両神薄の町両神体育館

 小鹿野町教育委員会は23日、同町両神薄の町両神体育館(旧両神中学校体育館)で「ボルダリング講習会」を開催した。町観光大使で日本を代表する世界的なプロフリークライマーである平山ユージ(本名・平山裕示)さん(50)らが講師を務め、秩父地域を中心とする参加者65人がボルダリングの魅力を体感した。

 町内の二子山は本格的なロッククライミングが楽しめる国内有数のクライミングスポット。町もクライミングによるまちおこしを推進し、2020年春のオープンを目指して、町内の旧県山西省友好記念館「神怡(しんい)館」をボルダリング施設へ改修するため、事業費1億4468万円を新年度予算に計上した。

 昨年11月には小鹿野クライミングクラブ「オガノボル」も発足したが、町や周辺市町村の住民の中ではクライミング人口が少なく、近くに自然のフィールドがあることも認知されていない。クライミングへの興味や関心を持ってもらい、クライミング人口の増加を図ることなどを目的に、今回の講習会が企画された。

 日本山岳・スポーツクライミング協会副会長も務める平山さんや今年1月に行われたボルダリングジャパンカップで初優勝した石松大晟さん(22)らが指導。

 クライミングシューズを履いた幅広い年代の参加者はクライミングウオールで、足場を確認してホールドをつかみながら壁をよじ登った。何度も挑戦を繰り返し、笑顔を見せて楽しんだ。

 初めてボルダリングを体験した秩父市の小学6年藤井岳君(12)は「難しかったけど、楽しかった」とにっこり。平山さんは「ボルダリングは年齢や性別に関係なく楽しめる。解決法を探しながら登った時の達成感を感じてもらえれば」と話していた。

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