埼玉新聞

 

東武動物公園40周年 関東最大級の広さ、年間120万人来場 40年記念し、あなたの願い叶える新企画

  • 開園当初から現在も続いている「ふれあい動物パレード」(同園提供)

 埼玉県宮代町の東武動物公園(伴光雄社長)は28日、開園40周年を迎えた。例年は、開園記念日に1円からの募金で入園できるチャリティー事業を実施していたが、今年はコロナ禍で中止。同園は周年企画として同日から、「園内結婚式」や「貸切イルミネーション」など利用者の要望を叶(かな)える企画の募集を始めた。また、チケット風の記念カードなどのプレゼントもある。

 関東最大級の広さ(約54ヘクタール)で年間約120万人が来場する同園は1981年、東武鉄道創立80周年の記念事業の一環で開園した。オープン初日から4日間で12万9千人が訪れ、初年度は197万人が来場した。ペルーから寄贈されたアルパカは、とても珍しく人気を集めたという。

 当時、飼育係だった業務部の熊倉正雄課長(60)は「動物舎の後ろで作業をしていても人の足音が聞こえるほど多くの来場があった。初年度の来場者数の記録はいまだに破られていない」と話す。宮代町商工会前局長の殿塚光之さん(62)は「開園して1年間くらいは、駅から同園まで人の流れが途切れないほどの人気で、馬車の送迎もあったのが印象的だった」と振り返った。

 カバ園長の愛称で親しまれた初代園長、故西山登志雄さんは、動物との触れ合いを重視し、園内を動物たちが回遊する「ふれあい動物パレード」を実施。その精神は今も引き継がれ、現在もパレードを継続しているほか、動物の生態をより分かりやすく見せる展示法や餌付け体験を取入れるなど工夫を凝らしている。最近ではアニメとのコラボも話題となった。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、4、5月の2カ月間は臨時休園を余儀なくされ、その後も入場制限や時短を実施し、イベントは中止にするなど厳しい経営環境にさらされた。しかし、新規事業として動物などをデザインしたバッグなどのグッズをネットで通販したところ、全国的な支援の輪が広がり、先月末までで約2千万円の売り上げに結びついたという。同園は「餌代の支援策として始めたが、予想以上の売れ行きに驚いている。今後は、新たな企画事業も立ち上げていきたい」と手応えを語り、開園当初からいるアフリカゾウをモチーフとした商品の販売も計画している。また、繁殖活動や移動動物園事業などにも力を入れていきたいとした。利用者の要望を叶える企画の募集は12月30日まで。詳しくは、同園ホームページへ。

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