埼玉新聞

 

開校150周年、さいたま市立高砂小が記念行事 JR浦和駅で児童の描いた作品展示、未来の高砂小は

  • JR浦和駅構内で開催されている「高砂小学校・浦和の未来を考える作品展」=9日午後、さいたま市浦和区

  • 絵画展の優秀賞3人(前列)と児童会のメンバー=8日午後、さいたま市役所

 埼玉県のさいたま市浦和区の市立高砂小学校(永山誉校長)が3月に開校150周年を迎えたことを記念し、「未来の高砂小と浦和」をテーマにした絵画展が9日、JR浦和駅構内で始まった。応募作203点の中から3人が優秀賞に選ばれ、賞状授与式が8日、同市役所であり、清水勇人市長らから表彰状が手渡された。203点のうち入賞作品21点を常時展示して、他の作品は入れ替えて28日まで展示する。

 同校は今年3月1日に開校150周年を迎え、浦和駒場スタジアムでのスポーツフェスティバルや伊勢丹浦和店での懸垂幕掲示など、さまざまな記念行事を行っている。

 絵画展も記念事業の一環で、児童の希望者から203点が集まり、同校卒業生らが優秀賞3点を選出した。市長賞は6年の小沢空也君(12)、教育長賞は2年の松尾葵君(8)、浦和区長賞は1年の福田陸仁君(7)。

 市長賞の小沢君は、浦和のうなぎや調神社などが一つの建物に集まり、にぎわう近未来の浦和の街を表現。教育長賞の松尾君は、愛され続ける高砂小学校になるようにと、校庭に観覧車やジェットコースターを描いた。区長賞の福田君は、青空を走る電車が浦和駅に停車する場面をクレヨンで表した。

 賞状授与式で清水市長は「高砂小学校はさいたま市が誇る歴史と伝統あふれる学校。150年を迎え、うれしい気持ちでいっぱい。日本一の教育都市を目指すさいたま市を、これからもリードしていってください」と述べた。

 児童の描いた作品は図録にまとめられ、清水市長へ手渡された。児童会副会長の大木拓人君(12)は「浦和で生活し、うなぎとサッカーが大好きになった。高砂小学校の良いところを多くの人に知ってもらいたい」とあいさつ。会長の林美優さん(12)は「感謝の気持ちを持ち続け、さらに笑顔あふれる学校にしていきたい」と力強く宣言した。

 浦和駅構内への展示について木村哲也教頭は「コロナ禍でも、できることを探して取り組んできた。子どもたちの絵を見て、地元の人たちや浦和駅を利用する人たちが、少しでも元気なってくれたらいいなと思っています」と話していた。

ツイート シェア シェア