埼玉新聞

 

県内最初の近代水道、秩父・荒川の橋立浄水場で管理棟が完成 旧管理棟が老朽化、更新工事で最新機器備える

  • 管理棟の竣工式典でテープカットを行う久喜邦康市長(中央)ら=20日、秩父市荒川久那の橋立浄水場

 秩父広域市町村圏組合水道局は20日、秩父地域の基幹浄水場である秩父市荒川久那の橋立浄水場で、同浄水場の管理棟の竣工(しゅんこう)式典を行い、集まった関係者約40人が完成を祝った。旧管理棟は1961年の建築で、建物や電気機械設備が老朽化。2016年度から3カ年計画で工事を実施していた。

 同浄水場は1924年に県内最初の近代水道として給水を開始。水源は浦山川と橋立川の良質な表流水から取水した後、緩速ろ過方式と急速ろ過方式を併用して浄水処理し、市内に水道水を給水する。現在の浄水処理施設能力は1日当たり1万8千立方メートルで、1日当たり2万立方メートルの別所浄水場に次ぐ規模だという。

 秩父地域の水道事業は2016年に統合。秩父地域全体の基本構想・基本計画を新たに策定し、国の交付金を活用して更新工事を進めていた。最新のIT機器も備えられた管理棟は鉄筋コンクリート造りで地下1階、地上2階。建築面積は323平方メートル、延べ床面積は937平方メートル。総事業費は12億6069万円。

 式典で同組合管理者の久喜邦康市長は「人口減少による水需要の減少や施設管路の老朽化で水道事業は厳しくなっているが、安全でおいしい水を安定供給するため水道局が一丸となって取り組んでいく」とあいさつ。経過報告後、久喜市長は工事関係者に感謝状を贈呈し、秩父地域の首長らがテープカットを行った。

 秩父地域は水道事業の広域化により、施設の統廃合を推進している。同浄水場は将来的に横瀬町や皆野町、長瀞町にも給水する予定という。

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