埼玉新聞

 

熊谷花火大会、5月29日に開催へ 打ち上げ場所を分散 クラファンで資金提供を呼び掛け、地酒の返礼も

  • 県内有数の花火大会として知られる熊谷花火大会(熊谷市観光協会提供)

 埼玉県熊谷市観光協会は、熊谷花火大会の特別大会として「いまこそスクマム ステイホーム(だけど)花火大会」を5月29日に開催する。新型コロナウイルス感染防止のため実施方法を大幅に変更。午後7時半から5分間、市内各地の複数箇所から同時に打ち上げ、多くの人に自宅にいながら花火を楽しんでもらう。

 熊谷花火大会は2019年で第70回を数える歴史ある花火大会だが、昨年はコロナ禍で中止に。2年連続で中止となることを残念に思う声も強く、「こんな時だからこそ空を見上げて一歩を踏み出すエールを」と、工夫を凝らして開催することになった。

 打ち上げ場所は1カ所だと大勢の人が集まってしまうため、市内各地の河川敷や大きな公園などに分散。現時点では5カ所程度が候補に挙がっている。観覧席や駐車場は設けず会場への来場は自粛してもらい、自宅での見物を呼び掛ける。花火をドローンで撮影し、観光協会のホームページで後日、動画を配信することも考えている。

 運営費は、これまで花火大会を協賛してきた企業もコロナ禍で苦しんでいることから、クラウドファンディングで資金提供を広く呼び掛ける(26日~3月31日)。目標額は150万円。1口3千円~10万円で、地酒乾杯セットなどの返礼がある。

 観光協会では「今まで花火を見る側だった人たちも支援の一員として参画し、スクラムを組むように一体となって、未来へ進む力としてほしい」と話している。

 問い合わせは、熊谷市観光協会(電話048・594・6677)へ。

ツイート シェア シェア