埼玉新聞

 

あきれた24歳、職質され逃走…車を乗り捨て、民家敷地に入って逮捕 じつは他人の「d払い」で買い物、転売し数千万円を得ていた…持っていたスマホは100台超 不正譲渡されたスマホ、30~60代の女性名義だった

  • 県警が押収したスマートフォンなど(県警提供)

    県警が押収したスマートフォンなど(県警提供)

  • 県警が押収したスマートフォンなど(県警提供)

 他人名義のスマートフォン決済アプリを使用して商品をだまし取ったとして、埼玉県警組織犯罪総合対策本部と東入間署の合同捜査班は4日、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、ベトナム国籍の会社員の男(24)=川越市熊野町=を再逮捕した。県警は在留外国人による組織的犯行とみて捜査する。

 押収された車や男の自宅からは100台以上のスマートフォンが発見されており、同様の手口でだまし取ったとみられるゲームソフトなども見つかった。男はだまし取った商品を県内の中古品買い取り店で転売し、数千万円の収益を得ていたとみられる。

 再逮捕容疑は2月1日午前0時17分ごろ、3回にわたり、ふじみ野市内のコンビニエンスストアにおいて同店店員に対して他人名義で契約されたスマートフォン決済アプリ「d払い」を登録したスマートフォン3台を使い、加熱式電子たばこ3台など(販売価格合計1万4943円)をだまし取り、犯罪収益を得たことを隠した疑い。調べに対して、黙秘しているという。

 県警組織犯罪対策2課によると、男は同日未明、同市内を乗用車で走行中、パトロール中の警察官による職務質問に応じず、車を乗り捨て逃走。民家敷地内に侵入したところを駆け付けた警察官に住居侵入容疑で現行犯逮捕され、その後の捜査で今回の犯行への関与が浮上した。スマートフォンは30~60代の外国籍女性の名義で、不正に譲り受けたものだったという。

 県警は在留外国人による組織的犯行とみて、共犯者やスマートフォンの入手経路などを詳しく調べている。
 

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