埼玉新聞

 

連続不審火か…山の斜面で枯れ草など燃える火災、5件相次ぐ 鳩山や越生などの半径2・3キロの範囲

  • 不審火で枯れ草などが焼けた斜面=12日午後2時ごろ、鳩山町高野倉

 11日午後1時半から同6時10分ごろにかけて、埼玉県鳩山町や越生町、ときがわ町の半径約2・3キロの範囲で、山の斜面の枯れ草などが燃える火災が5件相次いだ。西入間署と小川署は現場に火の気がないことなどから、連続不審火の可能性があるとみて出火原因を調べている。

 西入間署と小川署によると、鳩山町高野倉の道路沿いの山の斜面で、午後1時半ごろ、枯れ草が燃えているのを近隣住民の男性(69)が見つけ、「山火事だ。かなり広範囲で燃えている」と119番。その後約20分間で同様に枯れ草が燃える火災が町内の約1・4キロ圏内で2件発生した。

 ときがわ町大附の山林では、午後2時40分ごろに樹木や枯れ葉など約250平方メートルを焼いた。白煙が上がっているのを通行人が見つけ119番した。

 ときがわ町の現場から約25メートル離れた越生町上谷の山林では、同日午後6時10分ごろには枯れ草が燃えているのを火災調査中の消防隊員が発見した。

 5件とも負傷者、類焼はなかった。両署は関連を含め出火原因を調べている。

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 2件の火災が発生した鳩山町高野倉地区では、現場付近に住む女性(57)は「こんなに近場で火災が連続で起きると、今後もまた同じようなことが起きるのではないか心配」、70代の男性は「家が燃えたり、けが人が出ていないだけでも良かった。近所ではこれまで火災は起きたことがない。警察に早く原因を突き止めてほしい」と話していた。

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